2024年度憲法問題連続講座のご案内

 岸田政権が、2022年12月16日に「安保3文書改訂」の閣議決定を強行してから、政府自身がこれまで掲げてきた「専守防衛」を投げ捨て、「戦争する国づくり」に向かって暴走を続けています。

 敵基地攻撃のための超高速ミサイルの購入・開発、自衛隊基地の増設、既存の自衛隊基地の「強靱化」、メディアへの介入と言論統制、学問の自由を踏みにじる「国立大学法人法」の改悪、特定秘密保護法の民間版である「経済秘密保護法案」、自治体の自由度が高い自治事務にまで国の指示権を拡大する「地方自治法改悪案」など、枚挙にいとまがありません。

 岸田氏に代わって新首相に選出された石破茂氏は、根っからの改憲論者であり、総裁選挙後の記者会見でも、「アジア版NATOの創設」「米本土への自衛隊基地の設置」に意欲を示すとともに、27日付の米保守系シンクタンク「ハドソン研究所」への寄稿で、米軍の核兵器を「共有」すべきだと述べ、国是である「非核三原則」のうち「持ち込ませず」を見直す考えを示すなど、これまで以上に危険な段階に踏み込もうとしています。

「戦争する国家づくり」が、国民のいのちと暮らしをないがしろにする諸政策と一体のもとに進められていることも重要です。「失われた30年」によって、労働者の賃金は上がらず、円安による物価高が国民の暮らしを直撃しているにもかかわらず、5年間で43兆円もの大軍拡をすすめようとしています。 日本の農業を根本的に破壊する農業基本法の改悪、気候変動対策を怠って、石炭火力と原発への固執など、国民のいのちさえ脅かす政策が次々に打ち出されています。

 宮城革新懇は、こうした「戦争する国づくり」の全体像を明らかにするため、今年度も引き続き、「憲法問題連続講座」を開催します。是非、ご参加ください。

 

第3回 10月19日(日)14:00~16:30 於:戦災復興記念館/5階会議室

 

憲法・日米安保条約と食料・農業問題

― 戦後農政の変化とこれから-

 

講師:鈴木弥弘氏(宮城県農民運動連合会事務局長)

 

 日本のカロリー自給率38%は先進国の中でも最低であり、穀物自給率28%は世界185か国中129位です。

 食料農業農村基本法以来、5次にわたる「基本計画」で食料自給率を引き上げるとされてきましたが、目標を達成したことは一度もありません。国民を飢餓にさらす亡国の自民党農政の根本にあるのは、米国いいなり、大企業の利益優先の政治です。

 欧米諸国では政治が農業・農村の役割を重視し、手厚い保護で支えています。食料自給率の向上を国政の柱に据え、農業と農村の再生に力を尽くすために何をすべきなのか、ともに考えましょう。 



2024年度の「憲法問題連続講座」の記録 


第2回 8月15日(木)14:00~16:30 於:戦災復興記念館/5階会議室

「8.15ふたたび戦争を繰り返させない集い」として開催しました

  

危機の時代と私たちの課題

ー戦争する国づくりの全体像を踏まえてー 

  

講師/小野寺義象氏(弁護士・一番町法律事務所)

 

Youtubeで視聴できます



第1回 5月11日(日)14:00~15:50 於:戦災復興記念館/5階会議室

私たちの人権は守られているか?

― 6人の実態報告から学び、考える-

 

公務職場の状況と会計年度任用職員の実態について    

 大庭哲さん(宮城自治体一般委員長)

インボイス制度、税務相談停止命令制度が強行されるなか、脅かされる納税者の権利。いまこそ「納税者の権利憲章」制定を。      

 佐々木清介さん(宮商連事務局長) 

青年・学生の生活実態について                                  

 渡部歩さん(民青宮城県委員会委員長)(映像参加)

④子ども食堂から                    

 高橋悦子さん

 ジェンダーをめぐる情勢、日本のジェンダー平等指数と新婦人の要求運動           

 佐々木ゆきえさん(新婦人宮城県本部会長)

医療者と患者の人権を守る                          

 宮沼弘明さん(宮城民医連会長)

 



2023年度憲法問題連続講座

2022年12月16日に閣議決定された「安保3文書」は、これまで政府が基本としてきた「専守防衛」を完全に投げ捨て、日本を戦争する国に作り替えようとするものです。これに基づいて、岸田政権は、5年間で43兆円もの大増税、大軍拡を進めようとしています。

私たちは、こうした危険な動きを明らかにするため、昨年度に引き続き、今年度も「憲法問題連続講座」を計画し、すべて終了しました。ご参加、ありがとうございます。以下は、2023年度に開催した講座の記録です。

 

2023年度の「憲法問題連続講座」の記録 


第4回 3月3日(日)14:00~17:15 於:戦災復興記念館/5階会議室

 

シンポジウム「新しい社会の主体者として、考え・行動する市民を育てる教育とは」

 《実践報告》   

   ブラゴミから地球環境問題へ 矢部智江子さん(元小学校教員)

   学校行事・部活動で民主主義と自治を育てる 制野俊弘さん(和光大学教員)

   学校行事と学年活動を話し合いで練り上げる 矢部英寿さん(元中学校教員)

   高校の生徒会活動を改革した取り組み 宮教大生ほか

 《コーディネーター》

 久保健さん(宮城教育大学名誉教授、民主教育をすすめる宮城の会代表委員)

 

 


第3回 12月9日(土)14:00~17:30 於:戦災復興記念館/5階会議室

宮城革新懇結成43年・核兵器禁止条約500回記念

12.9「ふたたび戦争を繰り返させない集い」として開催

 

第一部 座談会「宮城革新懇の43年を語る」Youtubeで視聴

 《語り部》   

   榊原 征氏(宮城革新懇常任世話人。初代事務室長)

 阿部長喜氏(くらしと民主主義、史跡・緑を守る多賀城懇話会代表)

   多々良哲氏(市民と野党の共闘で政治を変える市民連合@みやぎ代表

 《司会》寺沢幹緒氏(宮城革新懇事務室長)

 

第二部 講演会 「核廃絶への展望を語る~核兵器禁止条約と今後の課題~」

 《講師》笠井亮氏(日本共産党衆議院議員) Youtubeで見る

 



第2回 8月15日(火)13:45~16:15 於:エル・パーク仙台/セミナーホール1・2

8.15「ふたたび戦争を繰り返させない集い」として開催

 

岸田"大軍拡路線"の本当の怖さを考える

~政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないように!~

  講師:千坂 純氏(日本平和委員会事務局長)

 

<特別報告>-宮城における"日米軍事一体化"の実態

佐藤春治氏(安保破棄・諸要求貫徹宮城県実行委員会事務局長)

 

 

Youtubeで視聴



第1回 2023年5月14日(日)14:00~16:00 於:戦災復興記念館/5階会議室

大軍拡・大増税ノー」-やさしく強い経済へ-

 

講師 大門実紀史氏(前参議院議員)

 


2022年度憲法問題連続講座

日本国憲法9条に第3項として自衛隊を書き加えようとする憲法改悪の動きが強まっています。私たちは、世界にも例を見ないほどの平和憲法を守り抜くため、弁護士や著名な平和運動の活動家を招いて、年間5回の「憲法問題連続講座」を計画し、すべて終了しました。ご参加ありがとうございます。

以下は、2022年度に開催した講座の記録です。

2022年度第1回~第5回までの「憲法問題連続講座」の記録 


第5回 2023年2月12日(日)14:00~16:00 於:戦災復興記念館/5階会議室

「安保条約と日本の政治」-日米安保条約体制77年を考える-

講師 山田忠行氏

(弁護士・宮城革新懇常任世話人・宮城憲法会議代表委員)

 

Youtubeで視聴



第4回 12月8日(木)18:00~20:00 於:戦災復興記念館/展示ホール

12.8「ふたたび戦争を繰り返させない集い」の一環として開催

 

「戦争と女性と教育と」ー 歴史に学び、平和をつなぐ -

講師:野呂アイ氏(尚絅学院大学名誉教授)

社会福祉法人・木這子理事(保育園運営)

憲法が生きる市政・県政をつくる青葉区民の会共同代表

日本軍「慰安婦」問題の早期解決をめざす宮城の会、他

Youtubeで視聴



第3回 10月23日(日)14:00~16:00 於:太白区文化センター/展示ホール

「憲法をめぐる国会状況」

1 憲法審査会問題について

2 旧統一教会の改憲策動は軽視できない

 講師:斎藤信一氏

    (弁護士・国民救援会宮城県本部会長・宮城憲法会議幹事)

Youtubeで視聴



第2回 8月15日(日)14:00~16:00 於:エル・パーク仙台/セミナーホール1・2

8.15ふたたび戦争を繰り返させない集い」の一環として開催

 

「憲法9条は日本の宝・平和の砦」

 ―参院選の結果と改憲勢力の危険な動き―        

 講師:宇部雄介氏(弁護士・仙台中央法律事務所)          

Youtubeで視聴

終了後、ふたたび戦争を繰り返させない決意を込めて、デモ行進を行いました(写真右端)。



第1回 5月15日(日)14:00~16:00 於:シルバーセンター/第1研修室

「いまこそ9条を生かして日本を守る」 

 -ウクライナ問題と日本の運動の役割-

 講師:川田忠明氏(日本共産党平和運動局長)

Youtubeで視聴